借地権におけるトラブルの種類と対処法

2023年9月25日

借地権に関するトラブルはさまざまな種類があります。
当記事では、具体的にどのようなトラブルがあるのかについてと、その対処法について解説をしていきます。

 

借地権に関するトラブル

・立ち退きに関するトラブル
地主から借主に対して急遽立ち退きを求められるということがあります。
立ち退きについては、借地人保護のために設けられた借地借家法という法律の第6条に規定されている、正当事由が認められなければなりません。
正当事由については地主と借主双方の都合を総合的に勘案した上で、正当な価格の立退料を支払うことで認められます。

また、立ち退きについては地主が当該土地を有効活用したいという地主側の都合で求められるパターンと、地代を滞納したことを理由に求められるパターンがあります。
立ち退きでトラブルになった際には、地主との立退料に関する交渉や、話し合いによって解決を図る必要があります。

・地代に関するトラブル
地主が地代や賃料を値上げすると予告してくることがあります。
地代や賃料の値上げについても、さまざまな事情が認められなければなりません。
例えば地代が周辺地域の地代の相場と比較して低額であるような場合や、都市計画などの行政の介入に対応するために値上げをするケース、固定資産税などの税金の増額により現状の地代のままでは税の支払いが困難であるような場合等が挙げられます。

・建て替えに関するトラブル
基本的に土地を借りている場合には、建物所有目的であることが多く、このような場合には土地は借りているものであり、建物は借地人の所有となっているため、建物の管理処分は借地人が自由にすることができます。
しかしながら、契約の際に地主の承諾なしに建物の建て替えやリフォームをすることができないといった特約が設けられている場合があります。

この特約の存在を理由に地主がリフォームや建て替えをなかなか承諾してくれないといったトラブルがあります。

 

借地権トラブルの対処法

上記で紹介したトラブルの対処法については、基本的には地主との交渉が鍵となります。
しかしながら、金銭が絡んでくるものであったり、なかなか意思を変えてくれないような地主であるような場合には、トラブルが長期化してしまうおそれがあります。

この際、交渉のプロである弁護士に交渉を依頼することでスムーズに解決を目指すことが可能です。
また、弁護士の介入によっても解決が難しいような場合には、訴訟提起を検討することとなりますが、交渉を依頼した弁護士がそのまま訴訟代理人となることも可能です。

 

不動産に関することはましも法律事務所にお任せください

借地権でのトラブルが発生した際には、解決に向けて交渉が重要になります。
もっとも、地主はこのような交渉ごとに慣れており、借主よりも法的な知識が豊富であるといったことが多々あります。
地主との交渉をする際には、弁護士への依頼も手段の一つです。
ましも法律事務所では、借地権のトラブルをはじめとした、不動産関連のトラブルについても専門的に取り扱っておりますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。

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